文部科学省が12月21日、令和3年度子どもの学習費調査の結果の概要を公表した。同調査は子どもを公立又は私立の幼稚園、小学校、中学校、高等学校(全日制)に通学させている保護者が、子どもの学校教育及び学校外活動のために支出した1年間の経費の実態をとらえることを目的に、平成6年度より隔年で実施されている。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、前回調査は中止となり、平成30年度調査から3年ぶりの実施となった。
調査の結果は以下の通り。
▽公立幼稚園 16万5126円(前回22万3647円)
▽私立幼稚園 30万8909円(前回52万7916円)
▽公立小学校 35万2566円(前回32万1281円)
▽私立小学校 166万6949円(前回159万8691円)
▽公立中学校 53万8799円(前回48万8397円)
▽私立中学校 143万6353円(前回140万6433円)
▽公立高等学校(全日制) 51万2971円(前回45万7380円)
▽私立高等学校(全日制) 105万4444円(前回96万9911円)
高等学校の学習費の内訳を見ると、公立、私立共に学校教育費の割合が大きい。

学校教育費は、公立高等学校では「授業料」と「学校納付金等」の支出が3割弱であるのに対し、私立高等学校では5割程度となっている。学校外活動費は、公立・私立高等学校ともに「補助学習費」の支出が最も多かった。
