厚生労働省が10月28日、新規学卒就職者の離職状況(平成31年3月卒業者)を公表した。就職後3年以内の離職率は、新規高卒就職者が35.9%(前年度比1.0ポイント低下)、新規大学卒就職者が31.5%(同0.3ポイント上昇)だった。

新規高卒就職者の就職後3年以内の離職率は近年、低下傾向にあるが、事業所の規模や産業別に見ると、平均値からは見えない実情も見えてくる。

事業所規模別に離職率を見ると、従業員1000人以上の企業では離職率が平均を下回る24.9%だったのに対し、5~29人では51.7%。企業規模が大きいほど、離職率は低くなる傾向がある。

また、産業別に離職率を見ると、「宿泊業・飲食サービス業」は60.6%、「生活関連サービス業・娯楽業」は57.2%、「教育・学習支援業」は53.5%などと、平均値からかけ離れた産業もある。