21日に衆議院文部科学委員会、25日には参議院文教科学委員会が開かれ、永岡桂子文科相が所信的挨拶を述べた。

教員の働き方改革に関し、「教職員が安心して本務に集中できる環境づくり」や「質の高い教師の確保」に全力で取り組むとし、具体的には、小学校35人学級の計画的整備、高学年における教科担任制の推進、校務DXの加速などを挙げた。

また、本年度実施の勤務実態調査の結果を踏まえ、給特法等の法制的な枠組みを含めた教師の処遇の在り方を検討すると表明。特別免許状の積極的な活用を促進し、多様な専門性を持つ社会人が教職に就きやすい環境整備を進めるとした。

永岡文科相は「子供は国の宝、国の礎」と語り、「経済事情によらず、誰もが質の高い教育を受けられることは大変重要」とし、教育未来創造会議の第一次提言に含めた就学支援新制度の拡充や、奨学金の出世払いの仕組みを創設していくことを表明した。