高卒進路digitalは7月1日の求人票公開に合わせ、未明より高卒就職情報WEB提供サービスに公開された求人票の統計調査を実施した。
解析=石井俊(編集委員・秋田県立男鹿海洋高校教諭)
本誌編集委員で、男鹿海洋高校の石井俊教諭が「高卒求人情報WEBサービス」のCSVデータから独自集計を行った。求人情報が公開された7月1日未明から調査を行い、1日時点の求人件数は全国で10万3388件で、求人数は29万7271人だった。2021年7月末時点の求職者数は約14万5000人で、求職者が昨年並みだった場合、すでに求人倍率は2倍を超える。昨年7月1日の同時点で確認した求人数は、19万0690人だった。
手当を含めた月額賃金の全国平均は前年比103.34%の17万7805円。ただ、都道府県差は大きく、最も高い東京都が19万5855円なのに対し、秋田県は16万2198円だった。
高校生に対する求人票は例年、7月1日に公開される。今年度は9月5日から企業への応募書類の提出が始まり(沖縄県は8月30日)、16日から企業による選考が始まる。コロナ下で採用抑制した飲食業などの求人数が増え、今年度は高い求人倍率が予測される。